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金属アレルギーの薬にはステロイドが効く

金属アレルギーは、アクセサリーなどの金属が体に触れている状態で、汗などの体液と接触することで金属のイオン成分が溶け出し体の中に入ることで起こります。
金属イオンが体内に入ることによって、体外からの異物から自分を守ろうとする働きである免疫が活発になるのですが、それが過剰に反応してしまうことで皮膚にかゆみやかぶれが起きてしまいます。
この症状が金属アレルギーです。
金属アレルギーは一度発症してしまうと完治が難しいといわれています。
ですから、できるだけ症状を軽くすることが重要になってきます。

体内に入る金属イオンの量によって症状が違いますので、金属にできるだけ触れないようにすることはもちろん、触れる際もその面積ができるだけ小さくなるような工夫が必要です。
もちろん医療機関での治療も可能ですが、基本的に完治が難しい症状ですので、根本的な治療というよりも症状を和らげることに重きをおいた対症療法を行います。

具体的には、金属アレルギーによる発赤や湿疹、かゆみなどの症状に対しては、主に塗り薬が処方されます。
それに加え、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬が処方される場合もあります。
特に皮膚に塗布する外用薬がメインの治療になりますが、この外用薬として処方されるのがステロイドです。

ステロイド外用薬とは、局所のアレルギー反応に強力に作用し症状を抑え込むことができる薬剤です。
非常に強い効果をもつ薬であり、その強さのランクによって症状ごとに使い分けることが一般的です。
強力な薬剤ゆえにその副作用も強く、症状ごとにその効果の程度をしっかり見極め、適切に使用することが重要であるとされています。

間違った情報や知識からステロイド剤に抵抗を感じる年代の方もいらっしゃいます。
とはいえ、ステロイドを適切な用量用法で使用することが、金属アレルギーの症状を緩和させる最も効果的な治療法といえますので、その特性を理解して適正使用量を守って正しく使用することが重要です。

症状を悪化させない最善の方法は掻かないこと

ステロイド外用薬は局所のアレルギー症状を強力に抑え込むことが主たる作用であり湿疹治療に対して非常に有効な薬剤です。
湿疹などにおける皮膚の炎症を十分に鎮静化することができ、その有効性と安全性は科学的に立証されています。

しかしその反面、アレルギーを抑える作用により皮膚の細胞増生も抑制されてしまう副作用があります。
アレルギー症状を抑え込む作用が必要以上に強すぎることで、皮膚細胞の増殖が抑制されて皮膚が薄くなってくることがあります。
その結果皮膚が薄くなることで皮下血管が透過されてしまい毛細血管が浮き上がってくることもあるため、必要以上に強いステロイドを長期にわたって使用することは絶対に避けなければなりません。
とはいっても、きちんと医師から処方されるステロイド外用薬を、指示された通りに使用していれば、このような副作用が出る可能性は低いです。
ですから最も気を付けたいのはこれらの副作用よりも、かゆみなどから患部を掻きすぎてしまうことによる炎症やかぶれの悪化、さらには細菌が繁殖し化膿してしまうことだといえます。

このような皮膚炎やかぶれの進行・悪化に対しては、さらに強力なステロイド薬や抗生物質を使う必要がでてきます。
さらには症状の長期化により、前述したステロイドによる副作用がでてしまい、皮膚が薄くなることでさらに治りが悪くなる悪循環に陥ってしまう恐れもあります。
このように、金属アレルギーに対する症状を緩和させるための薬剤として、ステロイド剤は非常に強力で最善の方法であるといえます。

しかしその方法や用量に注意することや、慢性化による副作用などには十分注意が必要です。
症状を悪化させない最善の方法は掻かないことであるのは明白ですので、こまめに汗を拭いたり、患部を清潔に保つなどの工夫をして、絶対に掻かないよう徹底しましょう。